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自民党が「年金基礎番号導入を決定したときの厚生大臣は菅直人」と主張しているという話はあったが、まさか本当にビラを10万枚刷るとは思わなかった。
オツムは大丈夫なのか、自民党。これで菅直人が悪かったことにできると本気で思っているのか。年金基礎番号導入はデータの統合のためにむしろ必要なものであり、これは下手すれば"ほめ言葉"である。そして、もし問題にするとすれば、実際の入力過程ということになるが、その時代は小泉厚生大臣だったというオチまでついている。 これがネガティブキャンペーンにすらならないことが判断できない低レベル、これが日本の政権与党のレベルである。 ただ、そもそもがこういう問題ではない。紙の記録の時代に、ずさんに管理が行われ、照合も行われないまま何十年も放置されてきたのであって、別に菅直人や小泉純一郎など一人や二人の責任でも何でもない。 たとえばNEWS「ゆう」では 【元職員】 「1番の問題点は、当時は名前の記録は全てカタカナで記録されていたということ。そうすると、1人の人間で読み方が色々ある。転入、転出を繰り返すことによって、名前がコロコロと変わって別人扱いになるケースがよくあります」 「記録入力は『紙から紙への作業』という感覚だった。『国民の年金を扱っている』という意識は薄かった」 「国民年金は昭和36年4月からスタートしたんですけど、機械化になる昭和61年までの間、全て紙で作業が行われていました。紙ベースで動いていたために、割とそういった事故が起きやすかった」 長い年月をかけたこの蓄積があってすでに誰の記録かわからなくなっていたのであり、基礎年金番号を付けたことなどはこの問題と何の関係もない。 自民党が目前の選挙に勝つために手段を選ばないのはわかる。多少汚くても卑怯でも、追いつめられればこの程度だろう。たとえば幼児が幼い頭脳と知能を動員して何とか嘘をついてごまかそうとすることはある。親は、半分は怒りながら、半分は「こんなことをいえるようになったのか、頭がよくなった」と、ごまかす姿のかわいらしさもあって、苦笑する。しかし、それは相手が自分の子供で、しかも幼児だから許されるのであり、いい大人がこのレベルとなると、腹が立つより悲しくなる。本当のアホではないか、と。 昔、アメリカ軍の将校が、日本の兵士が勇敢で命知らずである一方で、指揮官は本当のバカであると感じたという話を聞いたことがあるが、日本の頭はカラッポである。 腹が立つという問題ではない、というのはこういうことだ。 バスに乗っていて、明らかに薬か何かをやっている運転手が、正常な判断力を失い、焦点の定まらない目をしてよだれを垂らしながら運転していたら、怒るどころか、そのまえにまず止めなければ、と思うのではないか。自民党のレベルはそれに達している。 なお、このビラについては党内からも批判があるそうだ。現在の執行部がここまでアホだとは思わなかった、となかばあきれている人もいるのだろう。 ◆ 年金は消えている 照合がすんでないだけだというのであれば、そもそもたいした話ではない。しかし、先ほどのサイトにあるこういう報道を見る限りでは、記録がないというものがあるのだ。照合がすんでないだけならこれほどの問題にならない。何万人もの人が社会保険事務所に詰めかけて、自分は払っているはずだと主張しても、認められた人は0.1パーセントもないのだ。99.9%は今後も認められないだろう。これを消えたといわないのか、ふざけるのもいい加減にしてほしい。 ご安心ください、というが、国民が安心できるのは自民党が崩壊したときだけだ。 実際にはこんなものではないだろう。もっと恐ろしい崩壊、つまり、年金の積立金として今あるとされている150兆円ほどがほとんど不良債権化しているのではないかという疑惑が本格的に問題にされたとき、年金は国家的オレオレ詐欺だったことが白日の下にさらされるだろう。 「オレだよ、オレ。国家。信用できるだろ?美しい国だからな。振り込んだ金がきれいさっぱりなくなるという意味で美しいんじゃないぜ」 ◆ ねたみ根性を利用するのは悪質 菅直人や民主党のことはまあおくとして、問題は職員に対するねたみ根性を利用したキャンペーンである。確かに労使の慣行で、データの入力に関しても、一日にこれだけとか、ノルマはない、とか民間からみれば天国、というような事態はあるだろう。しかし、こういう組織というものは「上から腐る」のである。社会保険庁の長官が天下りで渡り歩き2億9000万円ものカネをかすめとっていく職場で、まともに働くということは可能だろうか。「ケッ、面白くねえ。何かワシらだって甘い汁を吸えないか」と思うのは、当然だとまでは思わないが、気持ちとして全くわからないわけではない。 一方、民間では正社員はサービス残業、非正規は低賃金で過労死直前まで働かされて、地獄のような目に遭っている、そう考えると、ねたみたくなる気持ちもわかるけれども、社会保険庁の職員をいくらねたんでみても、我々の労働条件はよくならない。 ぎりぎりまで働かせるような法制度を作っているのは社会保険庁の職員ではなく、自民党である。にもかかわらず「人権メタボ」などと称して、人権を少しでも削り取ろうとねらっている。贅沢は敵だと言いながら、さんざんピンハネしてきた人たちの跡取りなんだから当然といえば当然だが。 少しでも職場の待遇がよい人たちを妬んで、どんどん労働組合をつぶしていくに従って、我々の生活はどんどん悪くなっている。向こうの思うつぼなのである。 ◆ 大本営化したNHK 年金問題でのNHKニュースを見ていたら、なんと宣伝カーに乗ってマイクを握る安倍の遊説のシーンを延々と流している。年金は大丈夫だ、一年以内に解決する、と選挙向けの宣伝を、全国ネットで流してやっている。 確かに年金について政府の責任者は、責任ある回答をすべきである。それについて報道する義務もマスコミにはあると思う。ところが政府の回答として、選挙のための遊説を垂れ流しするのが報道なのか。 選挙向けの政党の演説は、自分の選挙に都合のいいことだけ、党利党略で並べる。国会や記者会見でつっこまれることもない。それはそれで党の宣伝活動なんだから、かまわない。しかし、それを国民に対する説明としてNHKが報道するとなると話は別である。 NHKは恥を知らないのか。今必要なのは、我々の疑問に政府の責任者として答えることであって、自民党の選挙宣伝の言葉をそのまま流すことではないはずだ。ここまで露骨な情報操作の先兵に成り下がったのか。 なお、この記事は、Chris Salzbergさまが、英訳してくださり、Global Voicesの記事"'A beautiful country':A country in which pension accounts are swept away beautifully"にしてくださいました。 こちらです→Japan: The Disappearing Pension Accounts by Chris Saltzberg より
by luxemburg
| 2007-06-05 08:00
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