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イノキの母A: あら、奥さん、お久しぶり。息子さん、大学に入られたんですってね。どちらの大学。 イノキの母B: おかげさまで。首都大学東京ですの。 イノキの母A: 首都大学東京・・・ああ、「旧都立大学」ね、よく頑張ったわね。 イノキの母B: ありがとうございます。でもよかった。「旧都立大学」でもいいから一応わかってもらえて。実家の母に話したら「首都大学東京って何それ。えっ、大学なの?東京首都大学じゃなくて首都大学東京?なんだか『ラーメン大学横浜』みたいな名前ね。安いチェーン店みたい」ですって。ひどいと思わない? イノキの母A: いいじゃない。「旧都立大学」といえばわかってもらえたんでしょ?でも誰がこんなセンスの悪い名前を付けたのかしら。 イノキの母B: 公募では東京都立大学が一位だったらしいの。でも民主主義を無視する独裁者というのは近くの国だけじゃなくちゃんと東京にもいるということなのね。 イノキの母A: ええっ、公募したのに無視して名前を付けたの?それはひどいわね。どうりでセンスが悪いわけだわ。 イノキの母B: そうなのよ、でも名前だけじゃなく、大学の自治をほとんど無視したような、およそ大学とはいえないようなものに「改革」してしまったの。たとえば、教授の授業を評価して、気にくわない授業だと認めないしくみ(単位バンク制)とか。だからたくさんのいい先生が辞めていったわ。 イノキの母A: でも憲法第23条の「学問の自由」って大学の自治も含むんでしょう?憲法違反なんじゃないの? イノキの母B: 独裁者に憲法は関係ないのよ。実際憲法は無効だっていってるし。 イノキの母A: じゃあホントに独裁者なのね。独裁者って自分が政治だけじゃなく何もかも、文化までリーダーだと思ってるのが特徴よね。 イノキの母B: そう。フランスのカルチエ財団の展覧会の挨拶で、がらくただとか価値がないとかむちゃくちゃなことをいったらしいわよ。自分が文化の価値を判断すると思っているんだわ。 イノキの母A: ああ、だから最近話題になってる、自分の四男を「余人をもって代え難い」芸術家だとして、東京都が徴用してるわけね。どんな絵を描くのかしら。 イノキの母B: 四男の絵?そう言えばどこかでチンパンジーが描いた絵と石原の四男が描いた絵を比較してたわね。どっちがすぐれてるかしら。 イノキの母A: う~ん、私にはわからないわ。チンパンジーの方がのびのびと描いている気もするし・・・。でも、都知事は息子にただ働きさせて悪いことをした。といってるんでしょう? イノキの母B: どうなのかしら。ワンダーサイトの補助金で300万円で作品を購入したらしいし、補助金を湯水のようにつぎ込んでいるそうだから。それに仮に、100歩譲って、あまりお金を使ってなかったとしても、結局息子の売り出しに東京都を利用したわけでしょう?私物化よ。 イノキの母A: こんな人が教育について語るなんておかしいわね。 イノキの母B: そうなのよ。日の丸君が代だって、精神や文化を強要してもいいと思っているような人は、ちょっと西の方にある独裁者の国の政治家になればいいのよ。 イノキの母A: そうね。確かに子供の教育というのは、しつけや規律もあるから、心と切り離せないのはわかるわ。だから、たとえば思いやりをもつことを教えるというのはそれ自体反対者もいないし問題ないわ。でも、愛国心のように争いがあって、過去の戦争において、愛国心=世界に一つの神の国、なんて教え、他国民を侮蔑し、侵略につながった反省もしないまま政治的な内容を権力的に押しつけるのは異常ね。そんな強制してるの日本と北朝鮮くらいのものじゃないのかしら。 イノキの母B: そうね、一家で権力を私物化してるところも北朝鮮に似てるわね。 イノキの母A: 北朝鮮の人はかわいそうね。がんばったって追い出す方法はないんだから。 イノキの母B: そうね、逆に追い出す方法があるのに追い出してこなかった東京都民は北朝鮮の人たちよりレベルが低いと言うことなのかもしれないわ。 イノキの母A: で、あなたも都民でしょう? イノキの母B: あら、あなただって。私たちってレベル低いわね、オ~ホホホホ。 イノキの母A: でも、レベル低くないことを示すときが来たわね イノキの母B: そう。わたし、浅野さんが石原のやった「改革」を元に戻してくれると聞いたとき、なんだか体のゆがみを直してくれる先生が表れたような気持ちになったわ。 イノキの母A: なんだかうれしいわ。東京が明るくなりそう。 イノキの母B: 私、きょうからワンピース青にするわ 前半部分は本当にあった会話をモチーフにしています。 山口二郎先生のブログおっしゃるとおり!
by luxemburg
| 2007-03-17 21:18
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