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天皇家の次男に男の子が生まれた。
基本的に親戚でも友人でもない家に子供が生まれた場合、その両親にとってはうれしいだろうな、よかったね、おめでとうという程度だが、国民的な喜びに包まれ、といわれると、私はそういうときは国民でなくて結構、と思っている。大阪にいた友人が阪神タイガース優勝のとき、私に関係ないから、と発言するのは勇気が必要だったと言っていたが、彼もまたそういうときは「大阪人」でなくて結構と思っていただろう。飲みたくない人には無理にすすめない、阪神が好きな人はどうぞ、喜びたい人は喜んでいいけど「国民的」というな。 ◆ 憲法との関連 何を言う、日本国の象徴(日本国憲法第1条)ではないか、というかもしれないが、明治憲法において天皇は、象徴としての地位に加えて、統治権の総覧者として実権を持っていたのに対して、憲法は「象徴でしかない」と書いているのであって、国民の総意に基づくと言うのも、万世一系の天皇だからその地位にいるのではなく、国民の総意に基づいて新たに天皇の地位を創設したということだ。憲法制定権力者の変更があった場合、憲法改正によって明治憲法から日本国憲法に移行するのは無理なのに、明治憲法の改正に基づくという形式をとったために勘違い野郎が出ることを恐れ、こういう規定としたに過ぎない。 ◆ 天皇制って ま、そういう話はさておいて、天皇制についての私の基本的なスタンスは、産まれてきた子は皆平等であって、悪い国、地域に生まれてきたからと言って満足な教育どころか栄養すら与えられない子供がいてはならないし、一方たまたま天皇家に生まれてきたからといって、自分の人生を自由に選択できず、結局誰かが利用する存在になる子供もまたかわいそう、ということだ。 過去の歴史を見ても「源氏を討て」なんて一切いった覚えが無いのに、それが天皇の命とされてしまい、負けたら壇ノ浦で海に沈む、迷惑どころではない人生が彼らにはあった。先の戦争だってそうだ。裕仁がどの程度関与したかというのはわからないけれども、あの場所にいて正確な情報など入手できず、出来ることは限られていただろう。連合国の中には天皇が最大の戦争責任者だという考えもかなりあったようだから、これもまたいい迷惑だろう。正確には天皇というシステム(軍部、政権担当者を含む側近が私益の追求をして、その責任を天皇に負わせるしくみ。ただしここにいう私益は国益以外をいい、陸海軍の予算獲得など、省庁の権益も含む)に戦争責任があるということになるだろうから、天皇家には人間としての彼らを復活させて、このアホなシステムをさっさとやめにするべきだった。 ◆ 京都は天皇を中心とする国際文化都市に 今からでも十分できる。天皇は京都御所に移ってもらって、もっともっと好きに暮らす。天皇の居場所となると京都はいっそう古都保存の関心が高まるだろう。 マスコミの取材は一切禁止。天皇は好きに京都の町を出歩く。いい加減な街には出来ないぞ〜。観光収入の少ない日本にあって、京都はぐんと良くなり、街全体が日本国の象徴になるかもしれない。 外国元首が来たときには政治の場である東京ではなく、京都に来たときに案内してもらう。うまくすれば、超名門ロンドン大学政治経済学部留学経験(言い換えればただたの高飛び)を持つという類いまれな英語力の首相よりも案内は上手なのではないかと思う。 京都は天皇を中心とする国際文化都市に! 少なくとも「日本は天皇を中心とする神の国」よりいいぞ。 ◆ 皇室典範改正問題は、価値観の選択の問題 さて、芥川龍之介がいうマッチ箱のような天皇家だが政府にとっては、お世継ぎ、お家の問題らしく、去年から今年にかけては皇室典範改正問題の議論が喧しかった。 基本的には、男系で安定的に皇位継承をするだけでいえば側室制度が合理的だろう。しかし、明仁さんの結婚あたりから、天皇家=日本の家庭のモデル、ということになったようなので、表向きは側室をおくことはできまい。では、女系天皇となると、「万世一系の皇統」という話になるらしい。荒唐無稽とはこのことだが、やはり神道は立派な宗教と言うことなのだろう。それがまずいとでも思ったのか、果てはY染色体などという、ちょっと前ならいうのも恥ずかしかったことがどうどうとまかり通っている。仮にY染色体に価値があって、国民が「イワシの頭も信心から」というのならどうぞ、というところだ。結局話は宗教レベルでしかないことになる。 一方で、現在の天皇家が日本の家族の一つのモデルだとすれば、男だから女だからなんていう時代でない以上、天皇家のあり方はこうだというのなら、それはまた一つの考え方だろう。 いずれにしてもそのような価値観の選択を迫られたのが皇室典範改正問題であって、男の子が生まれたから先送り、という性質のものではないはずだ。結局政治はなんの価値判断を選択しようともせず、年金・財政など何もかも先送り、郵政民営化のようにアメリカからの宿題だけは、従順にやる。その場を切り抜けることが出来れば後は野となれ山となれ、こういう政権を選んできたということになるだろう。 そういえば、前に田中康夫さんが書いていた 「讀賣新聞」の「国家観」に関する調査結果は、極めて興味深い内容です。「明確な長期目標や国家戦略を持つ国」だと捉える人は17.4%に留まり、逆に71.4%が「明確な長期目標や国家戦略に欠ける国」との認識を抱いているのです。 と言うことなので慣れっこになっているのかあきらめたのか。而して、「国の指導者が国民全体の利益に配慮している国」20.2%、「国の指導者が自分達の利益を優先しがちな国」72.9%。「国際社会でしっかりと自律した国」23.0%、「他国の顔色を窺っている国」73.6%。 が、その国民は若しや、朕・小泉純一郎こそが「国民全体の利益に配慮し」「明確な長期目標や国家戦略を持ち」「しっかりと自律した国」を造り上げる偉大なる領主様だと魔法に罹ってしまっているのでは??? 私なら皇室典範の改正は、とにかく出すだろうな。うまくいかなくても否決されたから仕方がない、という形をとる。なんの一貫性もないその場限りの先送り野郎と思われないだけましだから。 皇室典範は改正せよ。否決されたから解散、それでもいいぞ。 ![]() <参考> オーマイニュース 皇室典範改正案 来年も提出見送り~41年ぶり皇位継承資格者誕生 オーマイニュース 中妻 美奈子「プリンスかプリンセスか」
by luxemburg
| 2006-09-08 19:40
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