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toto(スポーツ振興くじ、サッカーくじ)の売り上げが落ちて、現在の売り上げが156億円(420億円あれば黒字になるという)であるのに対し、累積赤字が150億円となっており、スポーツ振興に回すお金が確保できなくなるのではないか、という問題が生じているという(9月29日:朝日新聞)。
元々このサッカーくじは、天下りすべき独立行政法人に乏しい文部科学省の有力な天下り先独立行政法人であり、天下り問題を考える題材にもなっている。 文部科学省の天下りがなんとばくちの胴元とは、というだけでなく、こんなことすらできない無能集団だったのかとあきれかえる。 よく比較される競馬の場合、競馬を運営し、馬や騎手に賞金を払った上で75%ほどが配当にまわされる。別に競馬をすすめる気はないが、宝くじのような、馬を走らせる必要もそれらの運営も不要なのに配当が半分以下であるばくちに比べれば、非常に良心的であるともいえる。 それに対して、サッカーはJリーグブームを演出してもらい、プロ野球と同じくニュースで毎晩結果を報道してもらって話題性も十分にある。 totoの胴元は基本的に何もせず、他人の興業に寄生しているくせに、配当となれば半分以下(47%と決められているらしい)、その上スポーツ振興に回すお金を確保できないようでは、無能な天下り集団のえさのためだけにあるといわれても仕方がない。 他人の興業に寄生し、販売も銀行に委託してしまって、自分たちはふんぞり返っているだけ。しかもやることはばくちである。 そのばくちの寺銭をガメる理由がまた素晴らしい。「射幸心を煽らないため」だそうである。「こどもの教育のため」にお年玉を巻き上げる親より、よほどやることがあくどい。親はこどもに寄生していないからだ。さすがに教育の得意な文部科学省の天下りだけある。 ひょっとして、この人たちは自分たちが公務員のときにやっていた仕事を持ち込んだだけなのだろうか。もしそうだとしたら、以前いわれた文部省廃止論も大いにうなずける。 こういう寄生虫にえさをやり続けるか、廃止するか。こういうところに「改革」をやる気があるかが現れるだろう。まさか、この赤字を税金で埋めることはないと思うが、どうするつもりだろう。 ※ なお、ギャンブルについては、諸外国のほうが緩やかで、まるで日本は品行方正な国、と思われているかも知れないが、大間違いだ。 国民一般には賭博を禁止しておいて、自分達の天下り先に独占させ、テレビでも嫌と言うほど射倖心をあおっている。また、数で見ても、ほとんど各駅と言っていいほど、パチンコと言うギャンブルが可能になっている国などは、まずないのではないか。そしてパチンコの場合、換金のしくみに寄生する天下り集団がおり、なんのことはない、寄生虫に餌を食わせるのが日本のギャンブルである。諸外国ではラスベガスのようにギャンブルを行う場所がある程度決まっており、そこらじゅうに賭博場が配置されている国、それもかならず寄生虫が巣食っているという不潔な国は日本だけである。 しかも、胴元がこれほど意地汚く寺銭をせしめるのも日本だけである。これは賭博と言うより類型として「賭博詐欺」というほうが近いのではないか。 なお、モナコは、国をあげて賭博を行っているので、日本と同じである。但し、彼らは寄生していない。なぜなら、モナコは所得税など基本的に無税だからだ。
by luxemburg
| 2005-09-29 22:39
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