とりあえず、のブログです
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もはや全くのピョンヤン放送と成り下がった感じのあるNHKで、特にニュースでほとんど毎日やる「ぶら下がりインタビュー」は、好きなことをしゃべらせ、まるで首相にヒーローインタビューをやってあげているようで、毎日おだてて木に登らせているようなものである。それを毎日長々とさせてやっているわけだから、受信料は自民党だけが払うべきである(過去のエントリー)。
◆ タクシー業界はバロメーター だが、「クローズアップ現代」(総合テレビ。19:30~)はその中でもがんばっていろんな問題提起をしている。昨日はタクシーの運転手さんたちの窮状を問題にしていた。規制緩和でタクシーの台数が増え、その割に需要が伸びずに一人あたりの取り分は非常に小さくなっているという話だった。 その中で学者が言っていたのは、タクシーの台数は10年ほど前の1.4倍、ここまではよかったが、聞き違えでなければ需要は半分になっているということらしい。そんなに悪いのか。景気は回復しているのではなかったのか。失われた十年の時代よりもっと悪くなっている。小泉改革にだまされた。今も無能な政治家の議席が残っていることから考えると、東条にだまされたよりタチが悪い。 タクシー業界というのは経済のバロメーターと昔からいわれるが、売り上げだけでなく、景気が悪いと他の業界で倒産が多いということだからタクシー運転手自体が増える。規制緩和以降は、タクシー運転手の数もまた経済のバロメーターといえる。 最新の帝国データバンクの記述をみると、 倒産件数は1016件、3月(916件)を100件上回り、集計対象を変更した2005年4月以降で初の1000件台となり、今年最多を記録した。8ヵ月連続の前年同月比増加。 (参考過去エントリー)倒産件数の推移は一進一退を繰り返しながら、確実にベースラインが上昇してきており、増加基調が持続している。 ◆ 小泉のせいで日本の価値は暴落 上のコントにも書いたけれど、どうして向こうの生活が小泉以降日本人の倍になったか、そんな差はついていないだろう、というご質問もいただくので、この機会にその話をちょっと書いてみる。 小泉内閣が誕生した頃の1ユーロは95円。現在165円である(こちらを参照)。 為替なんてただの交換比率で、円高になれば輸入がしやすく輸出がしにくいだけ、というようなことを言う友人もいたがとんでもない。 レートで一番はっきりするのが労働の価値である。日本人とヨーロッパ人の労働の価値ははっきりと差がついてきているのである。この6年間で、向こうの賃金は日本との比較で1.74倍にあがったのと同じだ。 しかも向こうは年平均3%弱のインフレがある。インフレというのは、貨幣の価値が下がるということだから、他の条件が同じならインフレのある貨幣の方が本来レートを下げていくはずである。なのにレートを下げなかったとすれば、向こうの貨幣の価値が実質的に上がっていることになる。仮に年率3%のインフレがあったとしてそれを計算に入れると、向こうの貨幣価値は1.2倍。 結局、為替レートが1.74倍、インフレの分で1.2倍、かけ算すると・・・ 向こうの生活水準は日本との比較でこの6年間に2.1倍になっている。 かりにこの上に非正規社員が増えている分の賃金の下降などを加えていけばどうなるだろうか。大学の授業料が上がること、定率減税がなくなること、これらも加えるとどうか。さらに、国の借金が今までをはるかに上回る速度で増えていっていき、最終的にそのつけが国民に回ってくることも考慮するとどうか。高速道路も無料化される可能性があったが、道路公団「改革」によってそれもなくなったに等しいことを考慮に入れるとどうか。 EUにはアメリカからの牛肉は入ってこない。安い肉でも安心して食べることができる、そういう実質的な生活のコスト面を考慮するとどうか。 いったいこれほどの失政が可能なのだろうか。以前、巨人が各チームの4番バッターばかりを集めて優勝できない、いったいどうやったらこんなに負けることができるのか、ということが以前話題になったが、日本人はEUの平均より勉強もして、労働時間も倍といっていい、4番バッターぞろいである。なのにこの生活はどうか。誰かが舟底に穴をあけているのではないか、という推測は用意にできるではないか。いったいこの国の泥棒はどこにいるのか。 この改革を続ける?とんでもない。今すぐクビにしなければならない。いや、本当なら7年ほど前に自民党政権はつぶれていなければならなかったのだ。この間に多くの人が自殺でなくなっている。殺人政府は国民の手で葬り去らなければならない。 ご存じの通り、うちは子供が二人ともEU圏にいて、しかもよく友達を連れて帰ってくるので、よくわかる。彼らは確実に金持ちになっている。留学生の両親の職業などを聞いて、それでこの生活、と最近は仰天する。 かつて我々は、東南アジアなどの国を指して、ランチが日本円にして30円?などと驚いたような半分蔑んだようなことをよく言ったものだった。普通のサラリーマンがそういう国に行けば、メイドが二人雇えるとか、大の大人が朝から晩まで働いてこんな賃金だ、という話もした。 最近ヨーロッパから来る子供たちは、気にしすぎかもしれないが、日本に対してだんだんとそういう印象を持つようになってきていると思う。植民地支配や侵略、さらに気候条件などありとあらゆる悪条件が重なってそういう生活からなかなか抜け出せない国なら同情もできるが、侵略戦争をしたあと、朝鮮戦争、ベトナム戦争を利用して景気をよくした国が、自業自得でそういう地獄にはまっていく。世界最高水準の識字率、フィンランドに勝った負けたといえる、レベルの高い学力、おそらく世界平均の倍にも及ぶ労働時間に耐える忍耐強さ。まさかその国をここまでの惨状にできるほど能力のある政治集団がいることが驚異である。 むかしアメリカ軍が日本に進駐してきて、日本人が全員乞食のような姿でいることに驚いたという。ここまで国民を搾り取って戦争というものができるのか、のみやしらみに毎日食われて栄養失調になりながら国に奉仕する、これが日本の「愛国心」なのか、と。 大企業の景況感、初の悪化 中小企業はどうせ悪かったらしいが、大企業の景況感まで悪化となったのは、04年の調査以来初のことという。
by luxemburg
| 2007-06-20 21:25
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