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by luxemburg
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九条の会



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日本真理教の信者たち
 先日来、大企業が軒並最高益を更新したなど、景気のいい話が聞こえて来る一方で、過労原因の自殺(06年度)は57%増の66人、うつなどの精神疾患認定が61.4%増の205人。過労で脳出血、心筋梗塞などの「脳、心疾患」の認定者355人(うち死亡147人)も過去最多(毎日新聞より)という話もある。



 注目したいのが職業別に見て「運輸・通信」関係が最多であるということ。

もっとも「改革」が進む場所はもっとも地獄に近い場所だった

ということだろうか。

 アホなピエロの口車に乗せられた国民が国民を殺しているのである。特攻隊に感動する前首相は現代の特攻隊を作り上げたかったのかもしれない。その場合であっても、もちろん戦前と同じく、自ら希望したのであって、死んだのは「自己責任」である。「ホワイトカラー・エグゼンプション」=残業代ゼロ法案と言われたが、サラリーマン特攻法案という方が近いかもしれない。一将功なりて万骨枯るというのは現代にも生きている。

 格差が進んでいることは、他の数字からでもわかる東京都:年収500万円未満世帯、初の過半数 過去最多という記事からも、一番稼げるはずの東京で、どんどん貧困がひろがってきている。
倒産件数も見てほしい。増え続けているのである(帝国データバンクによると「倒産件数は817件、7ヵ月連続の前年同月比増加、負債総額は5912億6800万円、前年同月比40.2%の大幅増加」)。

 政府の仕事は本来、格差を小さくすることである。なぜなら、民主主義の世の中では、一部のお金持ちよりはるかに多くの貧困者が票を持っているのであり、本来国民を洗脳でもしない限り、そのしごとを放棄することはありえないからである。多くの人達は、「民主主義」がちゃんとあって、自分達はそれにしたがって政治家を選んでいると考えている。政治家の息子、娘がその地盤を受け継いで政治家になるのも、有権者が選んでいて民主主義の「結果」そうなっているに過ぎないと考えている。例えば、小渕さんがなくなったとき、政治経験ゼロといっていい娘さんが選挙に立ち、まったくの素人であることがばれると思ったのか、スタッフは彼女をほとんど表に出さず、記者の質問などに答えることもなかった。それでも当選した。それでも投票はあったのだから、民主主義の結果なのだろうか。多くの人にとってただ「どうでもよかった」のかもしれない。その「どうでもいい」はずの政治が国民を毎日殺す。自殺者も減らない、過労自殺も減らない。
 特に日本の自殺の特徴は、働き盛りの人達が死ぬことである。他の先進国では75歳以上の高齢者が多いという(このページのまん中ややしたにある「自殺率の年齢構造」参照)。体の自由が効かなくなって周りに迷惑をかけていると本人なりに気に病み、これからそんなに楽しみもない、生きていてもしょうがない、と思い、自殺する。もちろん人の命はそれぞれに貴重だが、少なくとも彼らの死は、国民が、社会が殺したという種類のものではない。しかし、日本は違う。国民が、政府が殺すのである。

 以前、秋葉原に宗教団体が経営しているパソコンショップがあって、信者たちが教団への奉公として働いていたのか、商品はとてつもなく安かった。わたしも、当時事情を知らなくて妙なインド風の名前だな、とは思いつつその店で買いものをしたこともあった。
 教団は栄えた。幹部たちは高級なベンツで送り迎えしてもらい、都内の一等地の教団本部に出入りしている様子が毎日報道された。あのまま放っておいたら他の普通のお店は商売なんて成り立たず、どんどん廃業に追い込まれていただろう。教団で働いている人達は、自分達はボロボロになりながら、教団さえ栄えればそれでうれしかったのだろうか。それとも教団の幹部たちが、信者にしっかりと「愛教心」を植え付けていたから維持できたのだろうか。そういえば、あの教団の「教育改革」は有名だった。脳波を教祖と同じにする、自分で考えることを許さない、という、どこかの国の教育にずいぶん似たものだった。おそらく選挙などは行われたことがないだろうが、かりにやったとしても、外からは「山師」にしか見えない教団代表が最高位に選ばれたことはまちがいない。もちろん信者たちは、それは民主主義の「結果」であると思うに違いないが。

 あの教団の幹部たちはみな駆逐された。しかし、もっとタチの悪い日本真理教の幹部たちは毎日どうやって信者をだますか、死ぬまで働かせるか、知恵をしぼっている。もちろん、こういうところもぬかりない。日本真理教はまだまだ、というよりますます健在である。まわりから孤立して、教団末期の発狂状態に近づいている気もするが。

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by luxemburg | 2007-05-20 08:39
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