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最近殺虫剤のCMがちょっと気に入っていて、"ヒモ"風の男が女の耳元で、おまえのために殺虫剤買ってきてやった、というと、どうして殺虫剤に10万円いるのよ?と女が問いつめる。男は、細かいこといわんでええやないか、とごまかす。
500円ほどの殺虫剤のために女から10万円の金を引き出すこの男の手腕。そうか、200倍もの金を・・・と思ったところでふと考え直す。待てよ、日本の自衛隊はフランスのNGOが1000万円でやる程度の給水を400億かけてやったわけだから、4000倍の金を引き出す"超ヒモ"理論をもっていることになる。 一体自衛隊を何に使いたいのか、災害のための組織に完全に再編するならまだわかるが、軍隊としても他国と戦えるわけではない。イラクに派遣された自衛隊を「日本軍」とは小泉前首相の言葉だが、勇ましい言葉とは裏腹に、実際には本当に何の役にも立たず、ひとことで言えば戦後最大の「カラ出張」であった。給水をやっているなどとはウソ八百、最初だけは形だけやったものの後は他国のNGOに任せて、結局派遣の実績だけを作りに行き、日本人が世界で嫌われるために税金を無駄遣いした結果に終わった。無駄遣いが自衛隊の仕事だというのならそれはそれで仕事かもしれない。しかし、軍隊の仕事は本当は他のところにある。 今回辺野古の海上調査(これ自体は民間の調査会社がやるらしい)の警備に自衛隊が派遣されている。 防衛庁から防衛省として政治的に独立し、権力を振るい始めた自衛隊。政府にとっては、やっと日本軍の"本来任務"といえるだろう。軍隊は、国を守るためではなく国民を殺すためにある。明治維新の当初から日本軍はそのように機能し続けた。よそに攻め込んでいったことは何度もあるが、日本軍が国を守ったことは歴史上一度もない。しかし、意に沿わない国民を殺した歴史だけは燦然と、特に沖縄ではひときわ輝いている。ソ連軍が攻め込んできたときも、軍隊だけはいち早く逃げた。実際当時の満州鉄道の職員は軍幹部及びその家族だけを乗せて逃がし、一般人は乗せなかったと話している。国民を守りもしないで攻めてきたときには生身の市民を敵軍に差し出す、それが日本軍の輝かしい伝統である。 今度もまた、その伝統は生きていると感じた。海上調査も警備も任務としない軍隊が、市民に対峙する。自衛隊が?と違和感を感じた人は多いだろう。しかし、軍隊の本来の任務を考えれば何の違和感もない。彼らの本来の仕事である、市民を相手の一種の軍事演習となるだろう。 間抜けな国民は、北朝鮮の軍隊だけが国民を弾圧することに使われ、日本軍は国を守ると思っているかもしれない。もちろんむこうの国民も間抜けだから、日本軍は市民の敵だが、共和国軍は自分たちを守ると思っていることだろう。 もちろん、世襲のくせに民主主義だと信じ込んでいる、世界で一、二を争うアホ国民だから、目くそが鼻くそというところだろう。 今後こういうことは増える。もはや集団的自衛権も含めて、自民党が考えるような「国防」など全く無意味な時代が来ている。どうして軍隊を増強したいのか、答えが今回の自衛隊派遣で見えてくる。
by luxemburg
| 2007-05-18 20:54
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