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by luxemburg
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九条の会



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必要最小限度は量的概念?
安倍晋三首相は14日の衆院テロ防止・イラク支援特別委員会で、集団的自衛権の行使を「自衛のための必要最小限度の範囲を超え、憲法上許されない」としている内閣法制局見解について、「私は『必要最小限』とは量的な概念だと認識している」と答弁した。毎日新聞より

「ママ、いってきまーす」
「いってらっしゃい。おともだちと仲良くするのよ」
「うん、わかってるよ。仲良くするし、ケンカもしないよ。」
「えらいわ。我が家の決まりは『暴力をふるわない』だってわかってるのね。」



「うん。でも先に攻撃されたときは必要最小限度の反撃ならしていいんでしょ?」
「りくつではそうね。ただ、『やられたらやり返す』なんて息巻いてる子は危なすぎて、いいわよ、とは言えないわね。」
「おかしいよ、いくらおうちの決まりだって自分の身をまもる権利はあるはずだよ。」
「私もそう思うわ。だけど本当に自分の身を守りたい子は、まず友達と仲良くすることを考えるのよ。そんなに年中ケンカの話やよそから攻撃されたらなんて話ばかりしないわ。それにあなた護身用だといってヌンチャク、スタンガンやら催涙スプレーなんかを年中振り回してるそうじゃないの。前にケンカを仕掛けたことの反省もしてないからご近所で恐がられてるのよ。このあいだもご近所の6件ほどでお話したら、なんだかおたくのお子さん、物騒だといわれたわ。」
「本当に自分の身の安全のためだけだよ。あと、お友達がやられてたらいっしょにケンカしていいんでしょ?」
「何をいってるの。自分の身の安全のためと言ったばかりじゃないの。」
「だって親友のアメ夫くんだよ。友達がやられてるのに助けないなんて、自分勝手すぎてクラスでも信用されなくなっちゃうよ。」
「あのねえ、誰がいったいアメ夫君にケンカを仕掛けるのよ。アメ夫君が仕掛けるだけでしょう?この間もなにもしてないイラ子ちゃんのおうちに強盗に入ったのよ。あなたがアメ夫君を守るというのは強盗のお手伝いをするという意味しかないのよ。」
「僕はアメ夫君とでないとクラスにいられないんだ。だからアメ夫君を助ける。」
「だからダメよ。おうちの決まりで暴力はいけないの。」
「でも、必要最小限度っていうのは量的概念でしょう?友達がやられているときに助けるのはいけないという意味じゃないと思うんだけど。」
「情けないわねえ。小学生だから知能が未熟なのはしょうがないけど。じゃあこれを読んでごらんなさい。」

ダイエットジュース
ダイエット期間中はこのジュースを一日三杯までお飲みください

「ママ、それがどうしたの?一日三杯まで、は量的概念でしょう?」
「そうよ。『三杯』の部分だけを取り出せば、量的概念ということもできるわ。それで、この説明書から考えて、ジュース以外についてはOKっていえる?」
「言えないよ。ジュースについては三杯まで、それ以外のものは飲み食いしない、という意味だと思うけど。」
「ということは、本当に自衛の時だけ必要最小限度、それ以外の時は暴力はダメ、ということにならない?」
「そうだね。で、ママはこれを量的概念と解釈して昨日おせんべい食べてたよね。」
「人はたたけばほこりが出るものなのよ(汗)。それにしても、おじいさまは悪人だったけど、頭はよかったのに。この子はおじいさまに頭は似ないで悪いところだけ真似をして・・・はぁぁぁぁ。」
「そんなことないよ。僕はおじいちゃんのいってたことをやってるだけだよ。」
「明治生まれで大日本帝国憲法の下で育ったおじいさまはあの時代の人よ。それと同じことをして頭がいいと思っているあなたは『アホ』。クロマニョン人は頭よかったんだけど現代人のあなたが同じ生活をしてたらそれは『アホ』でしょう?」
「やっぱり家の決まりがおかしいんだよ。家の決まりを変えようよ。」
「家は好きなくせに家の決まりは守りたくないのね。」
「僕の思ったようにできるのが『美しい家』だよ。決まりなんてまっぴらさ。」

<参考:毎日新聞15日>
 安倍晋三首相は14日の衆院テロ防止・イラク支援特別委員会で、集団的自衛権の行使を「自衛のための必要最小限度の範囲を超え、憲法上許されない」としている内閣法制局見解について、「私は『必要最小限』とは量的な概念だと認識している」と答弁した。
 「自衛のための必要最小限度の範囲」に収まる集団的自衛権行使もあり得るとの考えを示したもので、法制局解釈の変更を示唆したとも取れる。憲法解釈の変更を検討する政府の有識者懇談会(18日に初会合を予定)の議論にも影響しそうだ。
 内閣法制局は自衛権発動の要件である「必要最小限度の範囲」について、「数量的な概念ではない」としており、集団的自衛権行使のあらゆるケースが憲法に抵触するとの見解を示している。
 首相は自民党幹事長だった04年1月、衆院予算委員会で当時の秋山收内閣法制局長官に対して「(憲法9条が容認する自衛権は)『必要最小限度の範囲にとどまるべきだ』とあるが、数量的概念であって(集団的自衛権の行使が)絶対にダメと言っているわけではない」と指摘。さらに「(必要最小限の)範囲に入る集団的自衛権の行使が考えられるか」と質問し、法制局見解に疑問を呈していた。

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by luxemburg | 2007-05-16 19:59
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