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by luxemburg
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九条の会



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毒の果実は毒樹に実る
 柳沢厚生労働大臣の「産む機械」発言をめぐって海外のメディアも取り上げるようになってきた。しかし、彼個人の問題なのか、ジミン党の問題なのか。今までのジミン党の政治家の発言からたどると、私は柳沢大臣は、毒樹になった小さい実に過ぎ内容に思う。そして、ジミン党という大きな毒の樹にもっと大きい毒の実がたわわに実り、腐臭を発している。



◆ 毒の実がうじゃうじゃ
 柳沢大臣の発言については以前のエントリーで書いたからもう繰り返さない。ただ、私がこれを小さい毒の実に過ぎないと言ったのはもっと大きな毒の実がたくさんなっているからだ。

 森元首相は年金改革が問題になったときに、子供をたくさん産んでご苦労さまという意味で福祉がある、と発言した。子供を産まない女性が給付を受けるのは泥棒といっているに等しい発言であって柳沢発言よりいっそうタチが悪い。

 そして小泉元首相は「涙は女の武器」。これは、柳沢発言よりはるかにタチが悪く、女性の存在自体が一種のペットのようなものであると言っているに等しく、女性の存在そのものに対する冒涜であると思う。

 石原都知事もかつて、子供を産む時期を過ぎた女性は用済みのババアであって有害である、という趣旨の発言をしたが、これもまた産まなければ存在価値はなく、女性に死ねというに等しい発言であり、柳沢大臣の発言よりいっそうタチが悪い。さらに、田中真紀子さんについて、公共の電波で「更年期障害じゃないの。ヒステリックだ」と発言するに至っては、女性観というより、この人間の核に一体何があるのかという好奇心すらわいてくる。

◆ 柳沢発言はまだマシ
 柳沢大臣の発言は、これらのたわわに実った毒の実に比べれば、かわいいものといってもいいくらいである。
 女性が機械だといったのではなく、機械に「たとえた」(決してわかりやすい、しかもうまいたとえですらないが)に過ぎない。
 その上、ものすごく善意に解釈すれば、自分の母、産み育ててくれた母のイメージが、たとえ人口問題を考えるときであっても現れることがある。母を尊敬しているというのはうそじゃないだろう。その点では、まだ女性の社会的存在を大日本帝国的価値観という歪んだ形であれ認めているし、産むこと以外の女性の価値については、とりあえず何も言っていない。産まなければ泥棒、生み終わったら死んだ方がいいと考える森さんや石原さんに比べればマシだ。
 さらに言えば、女性の人間としての存在を根底から否定し、女はペット程度のものといっているに等しい小泉発言や、レイプする元気などという人間がのうのうと生き残っていることの方がはるかに問題である。
 もちろん柳沢さんの側から「みんな似たようなこと言ってるのに、ニャンでボクちゃんだけ」というのは論外としても、有権者とすれば数ある駐車違反の中で、もっとも悪質なケースからしっかり取り締まるべきである。柳沢大臣だけを辞任させ、残りの人たちが「早めの手術でよかったよ」などというのを、そうだそうだといえるだろうか。

◆ 女性蔑視ならスター揃いのジミン党にお任せ
 ちょっと見つかったものをあげてみる
1太田誠一・自民党行政改革推進本部長
「集団レイプする人は、まだ元気があるからいい。正常に近いんじゃないか」

2森喜朗前首相
「子どもをたくさんつくった女性が将来、国がご苦労様でしたと言って、面倒みるのが本来の福祉。子どもを一人もつくらない女性が自由を謳歌し、楽しんで、年とって、税金で面倒みなさいというのは本当におかしい」

3福田康夫内閣官房長官(なお、一応オフレコらしいのでその分同情の余地はある)
(太田発言に関連して)「女性にもいかにも『してくれ』というの、いるじゃない」「ぼくだって誘惑されちゃう」「そういう格好しているほうが悪いんだ。男は黒豹なんだから」

4小泉前首相
 涙は女の武器

5柳沢厚生労働大臣
 産む機械

6石原東京都知事
 文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババァ”“女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪です”


◆ テレビの司会者なども同レベル
 みのもんたさん、とくらブログに書いているようなことをいったなら同レベルかそれ以下である。柳沢発言のあと時間が経って何が悪かったのか考える時間を十分もらっておいて「女性を機械だなんて許せない、女性は遺伝子を継承する貴重な存在です、私は毎日拝んでます」。それは、機械といってるか、いれものといっているかくらいの違い。その上、「拝んでます」って慇懃無礼の典型。普段から「お嬢さま」なんて言うのもすごく嫌な感じ。


 柳沢さんの辞任を求めるのはいいと思う。しかし、もっともっと根が深い。ジミン党という毒樹の根が。



 私が思うに、柳沢さんの本当の問題点は、女性を「産む機械」と言っていることではない。
 かれは、長銀に5兆円もの日本人の血税というのし紙を付けて売った売国奴であるという点だ。
 わかりやすく書かれているものとしては、高杉良「ザ・外資」がいいかもしれない。高杉さんは柳沢さんのことを「万死に値する」と書いておられる。
 長銀に関して「じゃあ日本企業が買えばよかったんじゃないか」としたり顔で言う評論家がいる。しかし、それは全く違う。国有化された長銀の資産は政府が明らかにしない限りわからない。当時の日本政府はリップルウッドと裏交渉をし、日本企業に教えなかったという(参考記事)。どの面下げて「日本企業が買えばよかった」と言えるのか。

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by luxemburg | 2007-02-03 09:45
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