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by luxemburg
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九条の会



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政治家への過剰な自己規制ってNHK?裁判所?実は・・・
 NHKの番組が偏っていると政治家が介入し、異例の修正が行われた事件の控訴審訴訟、NHKの政治家への過剰な反応が認定された(asahi.comより)。
 問題となった番組は、従軍慰安婦問題を扱った「問われる戦時性暴力」という教育TVの45分番組で、2001年1月30日に放送されたもの。「女性国際戦犯法廷」が裁判の形式で日本軍の行った行為を証拠や証言を交えて認定し、天皇有罪を宣告する、という流れを追った番組である。



 従軍慰安婦問題については以前書いたようにアメリカ議会も20世紀で最大の人身売買事件として決議を上げている(委員会レベル。今後もっと上のレベルであがる可能性がある)。ところがこの番組は証言が圧力でカットされ、一番大切な判決部分をカットし、その上「一事不再理の原則に反する」(秦 郁彦。当時日大教授)などという、小学校行き直せよレベルの恥ずかしい意見が挿入され、この話自体をぶちこわす(視聴者は40分間ほど一体何をみてきたことになるのか)締めくくりになってしまった。

 この判決では「国会議員の意図を忖度(そんたく)して当たり障りのないよう修正した」として、NHK患部幹部の責任としているが実際には、安倍、中川(昭一)の二人が右翼団体からの通報で動き、直前に圧力をかけたのである。その過程については月刊「現代」(2005年9月号:魚住昭執筆)に詳しい(まとめたものが「国家とメディア」魚住昭著 筑摩書房・ちくま文庫 2006.12)。その中では自民党政治家の、放送をやめろ、とか偏った番組を流すNHKの予算は通さない、などの発言が上げられ、悪いのは誰であるかはっきり書かれている。

朝日新聞記者本田さんと、NHKの松尾総局長のやりとり(「現代」9月号)より。
本田:そこにいた議員が話してくれたのは「あれは言いすぎだ」と。「ヤクザだと思った。自民党にはそういう人が多いのか」と思ったと。
松尾:北海道のおじさん(中川議員をさす)は凄かったですから。そういう言い方もするし、口の利き方も知らない。どこのヤクザがいるのかと思ったほどだ。


 NHKをジミン党広報協会にしておいて、NHKがすべて悪いから「改革」し、いっそうジミン党の思い通りの組織にする。いつもの「改革」パターンである。それにしてもNHKも裁判所なんかに過剰な自己規制なんていわれたくないだろうなぁ。なんて思っていたら、いつまでもこんな政治家をのさばらせているおまえらアホ国民が一番悪いんだよ、おまえらに言われたくねえよ(by NHK、裁判所)。そりゃごもっともで。



※一事不再理
 一般的には刑事裁判で2回有罪になる危険にさらされない、"double jeopardy"(二重の危険)の禁止を理由とします。しかし、この手の民衆法廷などで有罪となっても、実際に刑を執行できないことはわかり切っています。一種の表現行為の形式として行われているのであって、この「教授」が一事不再理にあたるというのなら、即座に中止すべき、この表現行為は禁止されるべきとでもいうのでしょうか。
 そもそも、東京裁判で天皇は被告人になってないのに、天皇有罪は一事不再理に反するという議論のオソマツさに開いた口がふさがりません。

 ちなみに、予告編しかみていませんが、"double jeopardy"をそのまま映画の題名にしたアメリカ映画がありました。
 夫に愛人ができ、妻が邪魔になったため、妻を夫殺しの犯人に仕立て上げ、妻を刑務所に入れるのです。実は夫は生きていて、おそらく保険金を愛人に受け取らせるなどして楽しく暮らしているのでしょう。ところが刑務所で服役中の妻がその事実を知るのです。妻が服役囚仲間にそれを告げると「あなた、それ"double jeopardy"っていって、一度有罪になったら、二度目はないのよ。すでに夫殺しで処罰されたあなたは大手を振って夫を殺すことができるわ」と助言します。そこから妻の復讐劇が始まる・・・。
 もちろんこの解釈は、お玉さんのブログで法律用語をでたらめに並べるネット右翼並みに間違っているのですが、どうせボケるならこれくらい面白い話にして欲しいところです。
 この予告編にはわくわくしました・・・がみる機会を失いました。オチが知りたい、テレビでやらないかな。
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by luxemburg | 2007-01-30 20:07
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