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硫黄島----NHKスペシャルを見て
 NHKスペシャル「硫黄島玉砕戦~生還者 61年目の証言~」を再放送で見た。
 日本軍は、逃げたら銃殺、投降しようとしても銃殺、前と後ろからねらわれて戦うだけでも発狂寸前になると言っている人がたくさんいることは知っていた。その上援軍は来ない、食料は来ない、上官は往々にしてニセの診断書をとって「あとはよろしく」と逃げてしまう、本国では将校たちが毎日芸者を上げて酒池肉林・・・。おそらくその相手には、兄が兵隊にとられたため、労働力が不足し、売られた妹たちも多くいたことだろう。兄は命をもてあそばれ、妹は貞操をもてあそばれる。
 これが戦争の現実であり、愛国心の行き着く先。



 こういうことは知っていた。知ってるから、これが現実なんだよ、みたいなことも知っているつもりだった。
 しかし、現実にその場にいた人間が語る言葉の重みの前には、こういう知識は吹き飛んでしまう。壕の中にガソリンを流し込まれ、火をつけられる、顔の皮がべろんとむけて垂れ下がる・・・。
 戦友の腐りゆく死体、その死体を弾よけにしてまだ戦う。いや、もはや戦ってはいない。投降したら、戸籍に大きな×印を書かれる、家族にまで迷惑をかける、いや、投降できるだけまだましだ。それにいきつくまでに背後から撃たれる。
 ひと思いに死にたい、それだけが希望の戦場。生命の死の前にすでに死んでいる状態に追い込まれ、国家の弾よけに使われる。
 守るべき国家とは何なのか、国民をしあわせにしてくれる「家」のようなものなのか、「合法」的に人の命を奪う装置に過ぎないのか。

 この戦闘の死者は「英霊」。しかし死地から生還した人はそんなことを思っていない。死にゆく戦友が死の間際に欲しがった水をあげたかった、せめてもの供養として毎日仏壇に水を供えるという。17歳の時の記憶が、80近くになった今も鮮やかによみがえる、時として夜中にふと目を覚ます。水すら飲めない状況に追いやった国家が「英霊」とたたえてくれて何がうれしい。せめて水を飲ませてあげたかった、人間としてのしあわせを与えてあげたかったという気持ちが毎日欠かさず仏壇に水を供える行為に向かわせるのだろう。

 英霊だと死をたたえる国家ではなく、人間として当たり前のしあわせを与えてくれる国家であってほしい、そのことを伝えるために、自分は生かされたのではないか、硫黄島の元兵士たちはだから重い口を開いてくれたのだろう。

 「すべて国民は、個人として尊重される」(憲法13条)。
「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。」(97条)。
 しかし、人間の生を軽んじ、死を尊び、英霊をたたえる人たちは、いとも簡単にこの憲法を捨て去ろうとする。また地獄に堕ちたいのだろうか。「過去幾多の試錬」・・・この言葉でもなお硫黄島の犠牲者には軽すぎる。
 「英霊」、それは人の命を軽んずる言葉。今年もまた国家に生を踏みにじられた死者を、死後も踏みにじるためあの神社にお参りする人たちがいる。

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by luxemburg | 2006-08-26 22:43
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