とりあえず、のブログです
by luxemburg
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結構私の考えに近い。私は非武装中立論だが、中間的にこういう状態が必要になると思うので、9条維持、武装中立論は支持できる。
その考え方から「誇りを持って戦争から逃げろ」(中山 治著・ちくま新書)というのは、なかなか現実的で、プラグマティックで、リアルで、いい本だと思った。「平和~~」という本ももちろん価値があるが、ちょっと視点が違う本もおもしろい。ちょっとその中からいくつか気になった記述を(いつもどおり、私流に相当フェイクしている)。 ◆ もし9条を改正して軍隊を持ったら? 軍は民間の論理とは別に軍部の論理でうごきだす。どのように領土を奪還するか、防衛線を拡大し、先制攻撃能力をどのように高めるかを軍事的な側面からいつも考える、そういうものだと著者は言う。確かにキューバ危機を扱った「13days」を観れば、軍の論理が一国の政策決定にどうかかわってくるかわかる。 軍事的な側面だけを考えれば先制攻撃ほど有利な作戦はない。もちろん相手の軍隊は「先制攻撃」の機先を制する「先制攻撃」を考え、自国の軍隊はそのさらに先を考える。軍の暴走が戦争をどのように起こしてきたか考えればわかることだ。 実際、中国軍内部でも「先制核攻撃論」を唱える者がいる。日本は国連の敵国条項が適用される国であり、靖国神社などの戦前回帰、大東亜戦争賛美、さらに9条を捨てて名実ともに軍隊を持ち、核攻撃も先制攻撃も辞さないといっている。そんな日本に対して、敵が先制攻撃を仕掛けても、「私はチェンバレンではない」とでも言えば国際世論で勝てる可能性もある。だから、9条の改正は、むしろ相手の攻撃を誘発する。 アメリカにとっては、9条改正は、日本軍を手足として使い、武器を買わせることができる上、矢面に立たせられるから、とてもありがたい。その結果、日本が先制核攻撃されても痛くも痒くもない、むしろ「自己責任」と冷笑すればいいのだ。アメリカが国である以上、日本がどうなろうとそのときのアメリカの利益に合わなければ守らないし、守るときはアメリカにとって日本の戦争が利用できるときであるにすぎない。 ◆ アメリカの軍産複合体にとって日本はただの属国の補助兵 アイゼンハワーが大統領退任の演説で軍産複合体の危険性を指摘したため、陰謀論で片付けられなくなった。彼らにとって日本は属国の補助兵に過ぎない。 ローマの属国の補助兵は通信にラテン語を使うよう求められていた。日本の自衛隊は交信に英語を使う。なお、ロシア、中国ではそれぞれロシア語、中国語。これを見てもある軍隊がその国の軍隊か属国の補助兵かがわかる。 元寇でも日本を襲ったのは、朝鮮の補助兵、英国でもっとも危険な目に会うのはネパール出身者。 もともとアメリカは、日本を二度と戦争ができない国にする予定だったが、朝鮮戦争以降は補助兵の役割を求めている。皮肉なことにアメリカが提唱した憲法9条が日本人を属国の補助兵にする意図を妨害している。再度日本人を騙して憲法9条を変えさせなければならない。 そのだまし方だが・・・ ◆ 反米右翼 三島のクーデター事件(三島は本来反米だが、アメリカは利用できると踏んだのか、裏で了解していたらしい)のときと同じように、9条改正の際にアメリカは反米右翼を利用するだろう。むしろ反米右翼の存在は「9条改正はアメリカの差し金」と警戒されないため、逆に利用価値は高い。9条改正までは泳がせる。三島にクーデターを起こさせ、あとで抹殺すれば属国の軍隊が出来上がるのと同じように、反米右翼というものはアメリカにとって日本人をだますためにありがたい存在だといえる。 ◆ 天皇の存在 アメリカにとって重要。ローマは自国の軍隊は能力中心で登用する一方で、属国の軍は属国内部で身分の高い者をリーダーとした。そのほうが属国の補助兵は、そのリーダーのためと勘違いして、実は本国のために戦ってくれる。日本人をだますために非常に貴重な存在。 ◆ 日本が唯一沈没しない方法 9条改正を拒否しつづけ、武装中立国の道を歩むこと。 それは現実味があるだけに非武装中立よりもいっそうアメリカにとって脅威だ。 武装中立となれば、どこかの手先になって軍隊が遠征し戦闘することはない。武装中立国にとって、戦争とは常に本土決戦を意味するから、軍事力行使にはきわめて慎重になる。軍の論理が生じたとしても、それに勝る警戒心が国民に生ずる可能性もある。 実は現在の自衛隊のあり方は以外にもその戦法に即した存在になっている。つまり現状で9条を維持するのが日本の生命線になりうる。 お玉おばさんのところで、私は「パウエルが、『日本は9条があるから非戦闘地域ね』と言ってくれた。もし9条がなかったら、むしろアメリカ兵より危険なところに送られる可能性すらある(ベトナム戦争の韓国兵を見よ)。そして、攻撃を受けたときの反撃はかまわないと小泉さんが言っている以上、そのまま戦争、つまり9条がなかったら、日本は明日にも戦争に巻き込まれることになるんだ」ということを書いた。 日本が再度戦争するなんて考えられないと思っていたが、もうここまできている。北朝鮮のしょぼい花火を利用しての先制攻撃論、9条改正となったら、補助兵として、属国としての最後を迎えることになる。アメリカの産業界も、EUの産業界もそれならそれでもかまわない、痛くも痒くもない。GMもベンツも「あ、そう」でおしまいだろう。 「いや~、あそこのパソコンショップ、どういう宗教か知らないけど、ただみたいな賃金で朝から晩まで働き、店員は地獄のような生活をしながら『ウチのボスはすごいんだ』なんて、愛"教"心だけで維持してるんだよ。ま、なんというか、哀れなサルだね。いずれにしてもあんなことされたら、価格競争で普通の店が勝てるわけないじゃない。結局秋葉原全体の鼻つまみものだったんだよ。あ、そう、つぶれたの、まあよかったかも。だってあそこの店はよその真似してるだけで、別にすごいオリジナリティーあるわけでもないし、代わりはいくらでもいるから」 なんてことにならないようにしなければ子供にこの国を残せない。
by luxemburg
| 2006-07-17 15:28
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