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by luxemburg
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九条の会



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お客さまエントリーシリーズ----コメント欄より(1)
せっかく当ブログにコメント頂いても、コメント欄では目立たないので、表に出すことにいたしました。ないと思いますが問題ありましたらお知らせください。

村野瀬玲奈さまより
 私はサッカーファンである以前にフランスチームのファンです。移民の子どもたち、肌の色も出自もばらばらな「フランス人」で成り立っているコスモポリタンチームが、「こんなのはフランスチームじゃない。国歌も歌えないくせに」と右翼から人種差別攻撃をされながらサッカーで勝ち、フランス国民に幸福な一体感を与えるという事実に私は深い敬意を払っています。



 この事件についての私のコメントは、「ファミリーメンタルクリニック」というブログに7月10日から11日にかけての夜にすでに書きました。
問題のイタリア人DFの暴言のうち「テロリスト」という単語だけしか表に出ていない段階ですが、「ジダンには、試合を犠牲にしても守りたい何かがあった。ジダンが我慢すればよかった、とも言えるが、ジダンは怒りをその場で表現することを選んだ。決してほめられないが、誰も彼を責められない。この試合には、罰を受けた暴力と、罰を受けなかった暴力があったが、罰を受けが暴力の方が罰を受けなかった暴力よりも卑劣だったと考えるのは表面的な見方である。」という趣旨です。
ファミリーメンタルクリニック」さんの7月13日のエントリー↓もこの件の本質を突いていると思います。ぜひ読んでください。m(__)m
 もう少し私が付け加えるとしたら、ジダンは自分が傷つく覚悟で人種差別的暴言に頭突きという形でノンを言ったのです。暴力はほめられることではありませんし、現にジダンは退場処分という形で罰を受けました。しかし、「どんな場面でも暴力はいけません」などという幼稚園児への注意みたいなことだけ語っているだけではこの問題の本質を見失います。ジダンは、人種差別思想と人種差別的暴言に体をはって立ち向かった、と私は読み解きます。ジダンに「暴力はいけない」とコメントしたテレビ出演者の何人がイタリア人DFの「人種差別的暴力」を同じウェイトで糾弾したでしょうか。今回のW杯のテーマはまさに「人種差別撲滅」だったではありませんか。
ジダンのオフィシャルサイトで昨晩のフランスのTV局カナル・プリュスでのインタビューを見ました。「世間をお騒がせした」という調子の無責任な日本式謝罪がはだしで逃げ出すようなりっぱな謝罪でした。一般の人、子どもたち、子どもたちに善悪を教える教育者の三者に謝罪したことが、この謝罪が本物であることを示しています。それと同時に、あの行為を後悔することはできない、なぜなら、そうしたら相手の人種差別的暴言を認めることになるから、と訥々と繰り返していました。このインタビューを見たフランスの子どもたちは、暴力と人種差別の両方が悪いことであることをジダンの表情と口調と言葉からすぐに悟ったはずです。このインタビューが放送された7月12日は、ヨーロッパでの反人種差別の闘いの記念すべき一日になるでしょう。



 なんだか私が書くより質も量もいいなぁ。これからできるだけ他力本願にしよう。
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by luxemburg | 2006-07-14 20:37
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