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死刑廃止問題----アムネスティーの書簡
 死刑問題についていろいろ書いているうちに、アムネスティーから韓国にこんな書簡が出ていたらしい。以前ならピンと来なかったかもしれないが、今回死刑のことを書いてみてだんだん下のような文章もわかるようになってきた。実は恥ずかしながらアムネスティーがこういうことをすごくやっているなんて知らなかった(恥)。



 前にコメントのところで書いたのだが、たとえば強姦罪に対して男性器を切り落とす刑があったとして、そういう刑があることを前提に考えれば、「あ~あ、切り落とされるようなことをしなければよかったのに」などと思うかもしれない。妻や娘がそういう目にあった人のことを考えれば当然切り落とすべきだ、被害者の気持ちがわからんのか!などと思っていたかもしれない。
 現代人はいくら被害者に同情したとしてもそういう刑を復活せよなどと思わないだろう。そういう残虐な刑罰があることを前提にものを考えないからだ。もし日本がそういう「おくれた」刑罰をいつまでも執行している国だったら、さっさとやめろよ、と思うだろう。
 死刑についても、もはや世界的にそういうところまで来ていると言うことなのだろう。それが以下の文章でわかる。日本でどんどん死刑を拡大していこうという動きの中で何が起こっているか、1930年頃世界と全く反対の方向に突き進んだ日本の姿が浮かび上がってくる。

アムネスティー事務局長から韓国法務大臣に宛てた書簡
閣下、
貴国政府が死刑の問題点を検討し、死刑の廃止を審議する決定をしたことに対し、アムネスティ・インターナショナルを代表して歓迎の意を表明します。
 貴国が死刑を廃止すれば、世界の多数派の仲間入りを果たし、死刑廃止の世界的な潮流を支える重要な一歩を踏み出すことになります。世界の124カ国が、法律上あるいは事実上死刑を廃止し、昨年は、死刑を実際に執行した国はわずか22カ国でした。
 1948 年の独立以来、貴国では少なくとも900人が処刑されました。そのほとんどは絞首刑でした。最後に処刑が行なわれたのは1997年12月で、23人が突然執行されました。1998年2月、自らも死刑判決を受けた経験のある金大中氏が大統領に就任して以来、非公式な形で死刑の執行停止が続いているという事実をアムネスティは評価しています。現在の盧武鉉政権下でも死刑の執行は行なわれていません。しかし、昨年は少なくとも3人、今年は1人が死刑判決を受け、現在は63人の死刑囚がいます。
 近年、世界中で多くの国ぐにが死刑を廃止しました。ヨーロッパでは、ウズベキスタンとベラルーシが実際に死刑を執行している以外は、死刑がありません。南北アメリカにおいては、恒常的に死刑を執行しているのは米国だけです。アフリカでは、死刑の廃止に向けての非常に大きな前進がありました。最近ではセネガルとリベリアが死刑を廃止し、昨年死刑を執行した国はアフリカ53カ国のうちわずか3カ国でした 。
 残念なことに、アジア地域はこの流れに逆らっています。アジアには執行率の高い国ぐにがあり、明らかな廃止の展望もありません。日本、中国、シンガポール、インドネシアなどの国ぐには断固として死刑を支持しているようです。韓国が死刑を廃止すれば、この地域で大変必要とされている人権上のリーダーシップをとることになり、十分に人権を擁護しようと前進する、貴重なお手本となります。また、カンボジア、ネパール、東ティモールが死刑を廃止し、フィリピンが1994年の死刑復活の後、今月、死刑廃止を決めたことなどと並んで、この地域でのあらたな前進を促す一歩にもなるでしょう。
 死刑の問題が、政治的な論争や国民的な議論を激しく巻き起こすことをアムネスティは理解しています。死刑は暴力犯罪に対する抑止力があると考えられているため、国民を守るこの刑罰を廃止することは困難であると政府は考えるのです。しかし、死刑が他の刑罰と比べて大きな抑止力を持つということが、科学的な研究によって証明されたことは一度もありません。

 やっぱ韓国は金大中の時に大きく進んだ。この点は、
Press freedom quite improved in the last year of President Kim Dae-jung’s term of office in 2002. といわれるとおりだ。
Reporters without borders annual report 2003
 1970年代に日本はヨーロッパとサヨナラし、金大中のときに韓国に追いつかれ、追い越された、と見るべきか。しかしこのサイトでは韓国の大手メディアはボロカスだ。
 アジア地域はこの流れに逆らっているというのは日本、中国、北朝鮮についてはいえるが、韓国にはちと失礼かもしれない。今後韓国人は米国産狂牛肉を食べないからますます差が付くなぁ。

「比較的少数の人間を毎年処刑すれば、許容できないほど高い犯罪発生率を下げることができると考えるのは欺瞞である。もっとも効果的に犯罪を抑止するには、犯罪者を逮捕し、有罪判決を言い渡し、処罰する確率を上げることである。今の刑事司法制度にはこの点が欠けている。」
1995年、南アフリカが死刑を違憲として廃止するにあたって、憲法裁判所が出した声明です。

 南アフリカなんて、といったら失礼だけど、映画「ガンジー」をつくったアッテンボロー監督の「遠い夜明け」の世界じゃん。あの試写会を見た小渕外務大臣も「これが本当だとしたら大変なこと!」といってたくらいの人権後進国だった。

 死刑が特別な抑止効果をもたないという証拠は世界中にあります。米国、カナダあるいはその他の国ぐにで、死刑がなければ暴力犯罪が増えるという証拠は出ていません。たとえば2004年の米国では死刑存置州の殺人発生率は人口10万人に対して5.71件でしたが、死刑廃止州ではわずか4.02件でした。さらにカナダでは、死刑が廃止されて27年たった2003年には、死刑を廃止する前の1975年に比べて殺人発生率が44パーセントも低下しています。
 最近の例では、1995年に死刑が復活したニューヨーク州があります。1990年代の終わりに、それまで上昇していた殺人発生率が下がり始めました。 2004年6月、州最高裁は、死刑制度を違憲としました。現在、議員は死刑の再導入に反対しています。死刑が抑止力になるのであれば、死刑が廃止されれば(広く喧伝されるように)潜在的犯罪者は自由に犯罪を実行し、殺人発生率は上昇するでしょう。しかし、その逆の事態が起きています。2005年の上半期(最高裁が違憲と判断してから1年後)、殺人事件は5.3パーセント減少しました。
<無実の人を処刑する危険は常にある>
無罪の人を処刑してしまうという危険は、死刑にはつきものです。また死刑は、韓国でもそうであったように、政治的反対派とみなされた人びとに対して恣意的に用いられてきました。
 米国では、死刑判決を受けた後で無実であることが明らかになった122人が釈放されています。日本では、4人の死刑囚が、起訴は間違いであったと判明して釈放されました。4人は何年間も死刑囚として過ごしました。そのうちの1人は34年間も死刑囚監房にいたのです。

 もはや人権後進国となりつつある日本の例を挙げてもちょっと説得力ないかも、でもまだ中国と北朝鮮があるから下を見て暮らすか。それにしても、日本は死刑執行国だから犯罪人を引き渡さない、なんていう国もあるくらい。犯罪人を引き渡したらその国でどんな目に遭うかわからない国なんて、昔からイメージとしてあったけど日本がそう見られているというのが驚き。

 死刑の執行をもって、殺人を非難することはできません。国家による殺人行為は、犯罪者が被害者に対して身体的な暴力をふるうことと表裏一体です。それに加えて、刑事司法制度は差別や過失と無縁ではいられません。誰が生きて誰が死ぬべきかという問題について、公平に、一貫性を持って、絶対間違いなく決定することができる制度はありませんし、ありえません。ご都合主義、自由裁量による決定、それに多数派世論が、最初の逮捕から瀬戸際での恩赦決定までに影響しているかもしれません。

 ご都合主義というのは本当に強く感じる。見ようによっては、この間奈良で自宅に放火、母親と弟と妹の3人を殺した少年の事件だって、二人の子供のかわいらしい映像を毎日テレビに出したら、途端に死刑にしろ、少年法はおかしい、というふうに流れることだってあり得る。死んでから「こんなにいたいけな、かわいい子が、何もしてないのに」といわれる子供と、完全に存在を無視される子供がいる。
 いやいや、あの少年は父親がえらくて、勉強を強制されて・・・。ちょっと待て、父親がえらかったら許されるのか?親に勉強を強制されて、殴られてむしゃくしゃしてるやつなんて私が直接知ってるだけでも100人以上いるぞ。集中勉強室なんて日常茶飯事だ(大抵部屋があまってないから、親がドアのところに座って読書や編み物をしているらしい。親が一番集中している)。こんな少年、なんの同情すべき点もない、しかもなんの関係もない家族を3人も殺している・・・などといおうと思えば簡単だ。結局マスコミの扱いによって死刑になる、ならないが決まる。そんなことで人の生き死にを左右する人間の傲慢さは本当に恐ろしい。
 実際、今回の事件には「処遇に配慮を求める」嘆願書が1500通も出ているらしい。母親と弟と妹に祖父母がいたらどう思っているだろう。孫たちにどんな罪があるというのだろう、と思ったとしてもおかしくない。


死刑制度があると、ある人は死刑になるのに、同じような、あるいはもっと凶悪な犯罪をしても死刑にならない人がいるということがあるのもご存知のとおりです。最も凶悪な犯罪を行なった人だけが死刑になるわけではなく、貧しいために有能な弁護士を雇うことができなかったり、より厳格な検察官や裁判官が担当したりした人も死刑になります。

 アメリカで死刑判決を受ける人の90%が黒人、実際、事実上黒人の方が同じ罪を犯しても重罪になる傾向が多いというのはよくいわれることだ。格差社会もあるだろうが差別も大きい。

死刑にしなければならないような犯罪はないということに、国際社会は気付いています。旧ユーゴスラビアとルワンダでの残虐行為の事後処理のために設立された国際戦犯法廷、シエラレオネ特別法廷および国際刑事裁判所はすべて、人道に対する罪、ジェノサイド、戦争犯罪などの深刻な人権侵害を含む犯罪を裁くために設立されました。これらの法廷には死刑はありません。これをみても、世界の死刑廃止の潮流がいかに強いかがわかります。

 う、この文章を読むと「日本は国際社会」じゃないということか。ロシアの300人以上を殺した劇場テロ事件でも死刑判決は出てない。テロにどう対処するんだ?などという人もいるが、残念ながらもうそう考える人はいなくなった。

<終わりに>
死刑は、人びとの安全を脅かす凶悪犯罪を制御できるという幻想をもたらします。死刑の執行の瞬間、犯罪に対して一矢報いたような感じがします。
 しかし、死刑は犯罪撲滅の役に立たないというのが事実です。多くの社会で、暴力をなくすための方法としては除外されています。死刑がいったん廃止されると、社会は死刑執行という残虐行為と無縁で過ごすことに慣れ、時とともに死刑は話題にならなくなり、ほとんど議論されなくなります。
 私は、世界中のアムネスティの会員を代表して、人権の名のもとに、韓国が死刑廃止への歴史的な第1歩を踏み出すことを求めます。
アムネスティ国際事務総長
アイリーン・カーン

 これすごくわかるなあ。上に書いた性器を切り取るような刑、人の顔に犯罪者とわかる入れ墨をする刑、こんな刑がなければ誰もこれについて議論しないもの。ごく一部に犯罪少年の親は市中引き回し、なんて言う政治家もいるらしいけど。死刑がなくなればもはやそんな残虐な刑罰があったことも忘れるものだろう。
 多くの人は、体制に従ってものを考える。死刑制度があるから死刑、なくすとかなくさないということについて考えるほどの想像力はない。与えられた枠内でしかものを考えられない。実際には日本人だけがそうなのではなく、フランスでもなかなか難しかったらしい。「世論は間違うことがある」といってくれる政治家がでてくればいいんだけどねぇ。同じことをいって侵略戦争を支持する政治家しかでないから。

これを書いている間にS氏の時事問題さんからトラックバックをいただいた(記事はこちら)。昔からアムネスティーがどこかの政府を批判することは知っていたが、聞くたびに「うわ、そんなひどい国あるの?よかった、そんな国に生まれなくて」と思ったものだが、いまや日本がそのレベルに落ちているということか。

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