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お嬢さま、死刑廃止論を考える(2)
麗子 :前回は、メールやコメントなどいろいろいただきましたわね。ばあやはなにかこれはと思うものがありまして?




ばあや:そうでございますねえ、McRashさんがコメント欄で紹介してくださった一水会の鈴木邦男さまのお話は印象に残りました。

麗子 :あれはすごかったわね。1000年前に日本が死刑廃止国だったなんて。それに、それをまたフランスの方から指摘されていたなんて、驚きでした。本来日本というのは寛容な国だったのでしょうね。なんだか、最近は逆の方向に行くのが日本の伝統だと信じ込んでいる人がいて、恐ろしい気がしますわ。

ばあや:おっしゃるとおりでございます。それにくわえてフランスのロベール・バタンテール氏は「その日本が『死刑を存置している最後の民主国』になるはずがないと信じている。」なんていわれてしまうと複雑な気持ちでございます。

麗子 :そうですわね。この演説についてはもう少し知りたいですわね。
 あ、それから、前回話したとき以降、フィリピンが死刑廃止に踏み切るという話を聞いて、さらに、韓国が事実上死刑執行を凍結して、死刑廃止国に向かって進んでいるというのを聞きました。なんだか本当に日本が最後に取り残されそうな気がいたします。まあ、そのことは前回も書きましたとおり、よそがやるからうちも、だけでは話になりませんから、おくといたします。
 ほかに面白かったのは、刑法を基本的に変えなければ死刑廃止はできないという意見でしたわね。たしか、刑法は個人的な復讐を禁止して、その代わりに国家が復讐してやる、そうやって成り立っているんだ、とか。だから刑法の基本的な設計を変えなければ死刑廃止はできないと。そうなのかしら。

ばあや:個人的な復讐を禁止している、というところまでは問題ないのでございますが、その代わりに国家が復讐する、というのはどうでございましょう。
 日本の刑法の場合、若干権威主義的でございまして、最初に国家的法益に対する罪(内乱、公務執行妨害など)、次に社会的法益に対する罪(放火、通貨偽造など)をおいております。つまり、まず国の利益を害することを禁止し、次に社会の利益を害することを禁じております。これらは、秩序を害することを許さないというものでございまして、「復讐」ではあり得ません。つまり、刑法の規定の多くは復讐ではむしろ説明がつかないのでございます。
 個人的法益に対する罪(殺人、窃盗など)になれば、刑罰は復讐と考えることは不可能ではございませんが、どうでしょうか?ものを盗まれて「復讐したい」などと考える人はいるでしょうか?殺人、強姦などほんの一部の罪についてのみ「復讐」がイメージされるのではございませんか?

麗子 :そうねえ、物を盗られたとして、返して欲しいとは思うけど、復讐したいとは思わないわね。思ったとしても復讐というより、せいぜい「そういう悪い人は危険だから社会から隔離してちょうだい」とか「二度とやらないように懲らしめてやって」という感じかしら。

ばあや:そうでございましょう?ですから、刑法の基本的な仕組みが個人の復讐を禁じて、かわりに国家が復讐してやるものであるというのは、相当無理な考え方でございます。それに、懲役、禁固の区別から考えても復讐と考えるのは困難でございます。

麗子 :懲役・禁固って?

ばあや:懲役というのは、懲らしめの労働、ということで、報復の面もございますが、同時に、じだらくで破廉恥な犯人に労働を課してその性根をたたき直してやる、という面をもっております。それは、禁固と比較すればわかるのでございますが、禁固は内乱など政治犯罪に適用されるとされておりまして、その犯人は政治体制が変われば次の時代の指導者かもしれないわけでございます。ですからそういう人間に対しては、性根をたたき直すため働かせる、というような失礼な扱いはいたしません(本人の希望で働くことはあります)。
 これでわかると思うのでございますが、禁固と比較いたしますと、懲役には「性根をたたき直す」という、教育的な面、すなわち復讐でない面があるということでございます。刑法の基本的な仕組みが復讐であるということはいえないのでございます。

麗子 :でも復讐という面もあるのでしょう?

ばあや:まあ復讐というか、応報と申しますが、それも応報そのものが目的というより、ある程度その面も考慮しないと、被害者側が仕返しをして秩序が保たれないので、法外に軽くすることはかえって社会を不安定化させるといえます。あくまでも刑法の目的からいたしますと、復讐そのものをするというより、社会の秩序を保つためにその面も無視できないということでございます。
さらに刑罰というものが悪でなければ、人は誘惑に負けて、心の赴くままに万引きでもなんでもしてしまいます。そういう意味で刑罰は応報として悪でなければならない、といえるのでございますが、それは必ずしも復讐ということではございません。

麗子 :そうすると、ぐるぐる回ったのですが、死刑廃止も特に今の刑法と矛盾することはないわけですね。結局また被害者感情をどう考えるかというところに戻ってきますわね。

ばあや:はい。これを書いていると、おまえなんぞに被害者の気持ちがわかるか、というご意見が当然予想され、ではあなたにはわかるのですか、というまた堂々巡りになってしまいます。
 いろいろ調べてみたいことはあるのでございますが、たとえば911の遺族の多くは、報復を望まなかった、暴力の連鎖とおっしゃっていたように思います。それがどのくらいの数で、またその意味するところはなんなのか、知りたいところでございます。
 また被害者の遺族としてというようなサイトなども参考にこれからも考えていかなければならないと考えております。

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by luxemburg | 2006-06-25 23:20
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