とりあえず、のブログです
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国保崩壊は人間の、人の心の崩壊
 晴耕雨読さんのページは好きなのだが、難しくてたいてい解読できず、トラックバックしようにも自分ところの記事でピッタリ来るものがなくていつもどうしようと思っているのだが、今回は来た。



 晴耕雨読さんところが孫引きらしいのでひ孫引き。でもいいんだ、大事なことだから。
元は国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」メールマガジンだそうだ。

ここからちょっと長いが抜粋して引用。
 北九州の小倉に住む 武田正夫さんと、幸枝さんは結婚をした。その後、結婚生活6年目に正夫さんの勤めていた会社が倒産、二人はその日の暮らしにも困るようになっていった。
 前年の収入を基準に、二人に課せられることになった国保保険料額は、年間40数万円。夫のアルバイト生活では払えない。

◆ 離婚
 持病のある幸枝さん、正夫さんのアルバイト代だけが頼りとなれば、生活するだけで精一杯だった。困りはてた二人が考え出した結論は離婚。離婚して一人だけの世帯となれば、幸枝さんに、正夫さんとは全く別に新たな健康保険証が交付される。
 好きあって一緒になったのだから離婚する気なんて全くなかった。しかし、保険証を手にいれて死を免れるため、二人で泣く泣く離婚した。好きで結婚したのに、と幸枝さんは 離婚を泣いていやがっていたという。

◆ 構造改革特区
 北九州市は、この後に、小泉構造改革特区の募集で全国でも構造改革特区一番乗りをしたところ。
小泉構造改革のもとで、失業などで困りきっている市民に対して情け容赦なく国民健康保険料を徴収し、すこしでも払うのが遅いとちゅうちょせずに保険証をとりあげる「モデル市」となった。この特別区でうまくいったことはすみやかに全国に広げるようにせよと米国から強い圧力がかかっている。
 結局、幸枝さんはのちに小泉構造改革のモデル特区となる北九州市の市役所によって支払い期限を無期に延長される誓約書を書かされ、支払うことができなかったため保険証をとりあげられ、窓口で10割の負担を支払うようにされた。
そしてついに3月30日に自宅で動けなくなり、救急車で入院し、わずか3日後の2001年4月2日に息を引き取る。まだ32歳だった。

◆ 全身が病気
病名はバセドウ氏病 糖尿病 胃潰瘍 肺炎 全身出血。死因は衰弱死。
幸枝さんの死後、家の中を泣きながら整理していた正夫さんは幸枝さんがつけていた家計簿のなかに一枚の紙片がはさまれているのに気づいた。

正夫様
いつも具合がわるくてごめんなさい。
正夫ちゃんには いつも迷惑ばっかりかけてごめんなさい。
今の幸枝の体は、いままでで一番つらい状態です。
自分ではどーしようもないくらいです。
だからインスリンうちました。
もし、正夫ちゃんが、かえってきて幸枝がへんになっていてももうあわてないでください。
はっきりいってこんな風なら「死んだほうが楽かも」と思っています。
結局迷惑かけっぱなしでごめんなさい。

いつまでたっても元気にはなれないし、正夫ちゃんにはもうこれ以上めいわくかけたくないの。
何もしてやれん。
病院にも行けない。
手術もできない。
普通に元気にでいいのに。
何でうまくいかんのやろうね
注射打っても生き続けて、私っていったい何者?
人間じゃないよ
これからの長い人生、ずっとこのままじゃ気が狂うよ。
"どんたく"楽しかったよ。
ありがとう。
私の出会った人の中で
あなたが一番いい男でした。


どんたくは福岡のお祭り。彼女が死んだのが4月2日でどんたくが例年5月3、4日ぐらいにやるから、彼女は約1年前の祭りのことを「どんたく たのしかったよ ありがとう」といっていたのだろう。

 死を免れるために離婚・・・。好きな人とそんなことのために離婚するのを泣いていやがった幸枝さん。
 そして、幸枝さんの最後の手紙が、これからの日本を暗示している気がしてならない。

 「いつも具合が悪くてごめんなさい」「普通に元気にでいいのに」・・・・

 うちのばあちゃんが言ってたが、障害のある子供の家はいつも「お国に足手まといですみません、すみません」と謝ってまわっていたという。障害があったので、その子にかかりきりになることもあって、たくさん子供が産めなかった、そのことも「お国に申し訳ない」といっていた。でも、私のばあちゃんは、その子のことが愛おしくて、埋め合わせるようにほかの子を産むことをしたくなかったんだろうな、と言ってた。その子のことを可愛がってやれるのは親しかいない、そんなこともいえず、謝ってまわりながらその子のことを守り、愛していたのだろう。

 「具合が悪くてごめんなさい」と謝らなければならない国。「普通に元気でいいのに」、ただそれだけのしあわせが与えられないどころか、自分の病気を謝ってまわらなければならない。これがヨーロッパの平和主義者たちが理想とする世界一の憲法を持ち、幸福追求権を、健康で文化的な最低限度の生活を保障するはずの国の姿なのだろうか。最初から大名の子供に生まれて、自分も大名になる人にはきっと想像もできない世界だろう。

参考記事(毎日新聞:「縦並び社会」より。"患者になれない"抜粋)
◇行政に“縁”切られ
 骨を皮で覆った体がベッドに横たわる。記者(32)が腹部に触れさせてもらうと、そこだけスポーツ選手の力こぶのように硬い。
 福岡市の男性(63)は昨年11月、全財産の2万5000円を握りしめ、激痛をこらえて病院に向かった。意識は玄関をくぐったところで失う。
 10代で大病を患い、重労働は難しい。この10年はチラシ配りのアルバイトをしながら独り暮らし。2年ほど前から年間約20万円の国民健康保険料を支払えなくなった。市から届いた1枚の「資格証明書」で、国民健康保険証を取り上げられたことを知らされる。「死のうが生きようがご自由にという宣告に思えた。それも自分のせいですけれど」
 3割の自己負担で済んだ医療費は全額負担に変わった。夏には何日も便が出ず、何を食べても吐いたが「治療代や生活費が心配で病院に行くのが怖かった」と言う。やっとたどり着いた病院の診断は大腸がんだった。
 男性が入院する4日前には同様に無保険の女性(53)が運び込まれた。乳がんと分かった。黒ずんだ腫瘍(しゅよう)が大きくなって乳房が三つに見えるまで我慢していたという。病院のソーシャルワーカーは「こういう患者は増えていくばかりだ」と心配する。
 福岡市の国保財政は04年度で49億円余の累積赤字。失業者ら国保料を支払えない低所得層が加入して国保の収支が悪化する一方、高齢化で医療費は増えていく。財政の厳しさは全国の自治体と変わらない。
 保険証の取り上げは6年前に義務化され、対象世帯数は7月現在で1万7667に上る。保険年金課は「保険料を払わない人への罰則というか……。そうしないと今払っている人に払ってもらえなくなる」と説明し、「負担の公平」を強調する。
(中略)
 12月初め、寒波が襲う名古屋市。路肩に止めた車の中で、50代の女性は「子供にうそをつかせるのが一番しのびない」とため息をついた。

 国保料の収納率を上げるため、集金に回る国保推進員が市内に140人いる。女性もその1人だ。800近い世帯を担当し、少しずつでも納めるよう説得する。訪問をためらう先は1軒の母子家庭。生活苦で春から滞納している。通うたびに小学生らしき子供がドア越しに「お母さんは留守」「風邪」と繰り返す。

 同市の場合、国保加入43万世帯の約6分の1が滞納している。それでも昨年度、保険証を取り上げた世帯はわずか15。収納率は90%台と政令指定市の中でも上位を維持している。保険年金課は「資格証明書の交付は、行政が縁切り宣言するようなもの。市民との接触が途絶え、収納率は上がらない」と言い切る。

 国保推進員は夜でも休日でも、接触できるまで訪ね続ける。冷え込みが強まる午後8時、女性は仕事を終えた。「国保は誰もがちゃんとした医療を受けるための最低限の制度。それを守りたいだけです」

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by luxemburg | 2006-06-16 22:54
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