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by luxemburg
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九条の会



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片山さつきが議員をしていることが日本の貧困

 発端は、NHKで放送されたという、子供の貧困の問題に関する番組。出演した、高校生の少女が中学生の頃、パソコンも買えないでキーボードだけでタイピングの練習をしたという話であったが、ネット右翼が賢明に「捜査」したところ、その少女のツイッターから、少女が2万円するペンセットを持っていたり、1000円以上のランチに行ったなどの事実が判明したという。

ネット右翼の尻馬に乗るおばさん

そういう話が出てくると、血の匂いに反応するサメのように現れる片山さつきさん、ネット右翼の代表よろしく、早速NHKに説明を求め、皆さんに結果をフィードバックする、という。

 まず第一に、そういう問題というのは、個々の放送局が視聴者からの指摘を受けて自主的に調査をすべきものである。さらに、もし放送局に自浄能力がなかったとしても、何らかの問題点を指摘するとすれば、総務省が行うべきものだ。ネットの書き込みの尻馬に乗って、いち国会議員が放送局に説明をもとめるようなことは、メディアの中立性、独立性から考えて絶対にあってはならないことである。

 第二に、国会議員たるものが、弱い者いじめを趣味としている問題点である。生活保護不正受給事件(売れっ子お笑い芸人の親が生活保護を受けていた問題)でも、生活保護というのは生きるか死ぬかの問題なのに、そうではないものが受給してはならない、という、勝手に生活保護制度の捻じ曲げている人間性の歪みに問題があるということだろう。

憲法が読めないのか

 憲法25条は「健康で文化的な最低限度の生活」を送る権利がある、と定めているのである。例えば、病気になって医療が受けられないということがあってはならないし、人間は文化的でない生活レベルにまでおとされてはならない、ということである。決して、死にかけて初めて生活保護が受けられるというものではない。日本語が読めないレベルの人間を国会議員にすべきではないし、読めないだけならまだしも、弱い者いじめの側に曲解しようとする人間性、さらにそういうことを囃し立てたい歪んだ人間たちの尻馬に乗る薄っぺらい人間性。

 正直なところ、わたしはこの片山さつきをどうこうとは思わない。ご近所にも会社にも、ときどきおよそろくでもない人間性の持ち主はいる。人間もいろいろいていい、とすら思っている。だが、そんな人間が国会議員をして、権力を振るい、税金を無駄遣いし、国の方向を歪めてしまう、そんな放置されていることが問題である。薄ら寒いばかりの日本人の心性に貧困を感じてしまう。


by luxemburg | 2016-08-21 22:13
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