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by luxemburg
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九条の会



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【レビュー】50回選挙をやっても自民党が負けない50の理由--おかしくてやがて悲しい一冊
【レビュー】50回選挙をやっても自民党が負けない50の理由--おかしくてやがて悲しい一冊_e0068030_18142263.jpg
自民湯というぬるま湯につかる政権党、自民党が支配を続ける理由を、いろんなたとえを駆使して解明する、半分お笑いの本だが、なかなか。
これについて水島広子さん(民主党前衆議院議員)は、このように書いておられる。



私がこの6年間に身をもって体験したこと、そしてうすうす気づいていたことが、整然と書かれています。
 著者は、「むすび」の中で、本書の内容について「これは全く勝手な憶測だが、ある部分では納得し、ある部分では疑問を覚えたという人が大半であり、しかも人それぞれで、納得した部分、疑問の残った部分は違うのではないかと思う。ついでに憶測を重ねさせて欲しい。あなたが納得した部分というのは、他の部分に比べて、あなたがより多くの知識を持っていたり、日頃から関心を持っていた分野のものではなかったろうか?」と書いています。
 この6年間、政治活動に専念してきた立場からは、この本の内容はほとんどが「より多くの知識を持っていたり、日頃から関心を持っていた分野」ということになりますが、まさに、納得の連続でした。
 政治関係の本としては、近年まれにみるヒット商品だと思います。ぜひ皆さまもお読みになることをお勧めします。そして、この「50の理由」を覆すにはどうしたら良いのか、現実的なご意見をいただければ幸いです。



 プロをしてこういわせるこの本だから、私がどうこういうようなものではないが、「公正な選挙は比例代表制」であり、「小選挙区制にも比例代表制にもそれぞれにメリットとデメリットがあるというような誤解があるが、これは、この国の支配層が全力を挙げて完全比例代表制、ないし比例代表制中心の選挙制度への移行を阻止すべく、御用学者を総動員して比例代表制のデメリットを喧伝しているために拡がっている誤解である」「マスコミは支配層の援護射撃のプロ」など、2004年に書かれた本だが、今回の選挙の経験からみて妙に生々しい記述だ。

  笑いどころは、自民党桃太郎説で、どぶから引き揚げた桃太郎にアメリカというおじいさんが初期投資し、財界というおばあさんが実弾「きびだんご」を持たせ、犬(警察及び広域ホニャララ団----あれ、どこかのブログのがうつった)、サル(官僚の猿知恵)、キジ(なんとこれが事実上翼賛している野党だという。なんだかこの間の野党論争を思わせる)が、赤鬼(左翼)、青鬼(環境保護市民)を成敗する、という話だが、おかしくてやがて悲しい、これが日本の現実なのか、とため息をついてしまう。笑って出た涙が何の涙かわからなくなってしまう一冊。
by luxemburg | 2005-11-15 18:14
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